正社員・派遣社員
昨今、外資のみならず日本企業でも多くの派遣社員、いわゆる契約写真さんが多くおられます。過剰な雇用というリスクを避けたい経営側は勢い、一見低リスクの契約社員へ目が向くのも無理はありません。
- なぜリスクがないか?当然です。いつでも首を切れますからね。いつでもは言いすぎですが、契約期間が過ぎれば更新する・しないは会社側に100%ゆだねられます
- 雇用される側にとってはそういうリスクがありながらも、正規採用より幅広い雇用の機会に恵まれておりどんどん増えているわけですね。当然私の属する会社にもたくさんの方がおられます。有能な方からそうでない方から、その幅広さは正規社員と変わらないといって良いでしょう。
- ただひとつ、違いが(見える場合が)ある事があります。Mindsetの違いです。本人の業務能力とは全く別次元の話になりますが、要はこういう感じです。
- 「契約社員の私が何でここまで」、「私は正社員じゃないんだから」、そういったmindsetです。契約社員という雇用形態に対する私の理解はこうです:業務上必要とされるスキルや能力があると判断された個人を、(通常、) hourlyでの報酬支払いに対する一定期間の契約で雇用する。業務時間内の業務に対する期待値は正社員と同じか、即戦力という意味ではむしろ上、です。
- Manageする側がいくら正社員・派遣の区別なく望もうとしてもそういうmindsetの部分がもし仮に社員側に強くあれば良いことにはならないのは自明です。
- また、そういう方に限って正社員願望みたいなものも強いことがおおいようですが、「なったら苦労するだろな〜」と感じます。毎年、毎年、順位付けされ、査定され、coachingされ続けますからね。基本的には報酬があまり下がることのない契約に比べ、成績によっては下がり続けることがあるのも正社員のリスクです。
- 特に、変なmindsetが残っているようなら本人にとってはおおきな、とても大きなdisadvantageとなります。そしてmanagement側に一度そういう個人への認識ができてしまったら、挽回するのにこれはとても長い年月と本人の頑張りが必要でもあります。新しい部署へいってやり直せばいいじゃん、と思うかもしれませんが、会社というのはそういう人事評定は必ずmanagement内で横につながっていて事あるごとにreferenceが入りますからね。まぁ、辞めてよそに行けば別です。ただ本人は同じことの繰り返しでしょうね。
- 私個人の経験ではこのmindsetの部分はなかなか変わるものではないんだな、という認識をもっていますし、一度そういう認識を持った人へのperceptionが変わったということは私自身今までありません。良いperceptionが悪い方向へ変わるのはたやすく、その逆は難しい。恐いものです。